目的にあった最適なハードディスク選びを

ハードディスクは、用途別にシリーズ分けされています。
パソコンの組み立て経験がある人だと知っている人は多いと思いますが、経験ない人だと何が何だかわからないと思います。

自作パソコンのパーツショップに行くと店頭の価格表に、色々な種類のハードディスクが掲載されています。

容量の違い、回転数の違いならわかりやすいですがシリーズ分けされてはいるものの、細かくスペックを見て見ないとわからないものもあります。

今回はWesternDigitalのハードディスクの説明をしたいと思います。

WesternDigitalはブランド戦略として、用途応じた「色」分けをしてユーザーにわかりやすいように展開しています。

一般的なもので例えるなら・・・車選び
皆さん車を購入する際に、何を基準に検討しますか?排気量と価格だけで選びますか?乗車人数と価格だけで選びますか?
そんな人もいるかもしれませんが、それだけで購入しないですよね?

多くの人は使用用途を満たすタイプの車の中から、デザイン、機能、価格で検討すると思います。

4人家族で使用するのがメインの人が、オープン2シーターのスポーツタイプは選ばないですよね?
普通はセダンとか、サルーンとか、ミニバンなんかを選びますね。実はハードディスクも同じなんです。

WesternDigitalの5色展開

用途を考えて最適なハードディスクを選ぶ必要があります、実際に何を選べば良いのでしょう?
難しい単語とか、よく分からないアルファベットの羅列とかでは分かりにくいですよね。
そこで選びやすくしてくれるのが、WesternDigitalの5色展開です。

color 色
Blue 青
Black 黒
Red 赤
Purple 紫
Gold 金
特徴
スタンダードモデル
ハイパフォーマンスモデル
NAS用
監視カメラ向け
エンタープライズモデル
使用用途
自作PCに最適
ゲームPC、映像編集PCに最適
NASに最適
監視カメラシステムに最適
データセンターに最適

各シリーズの違い

NAS用ハードディスクのRedシリーズ、自作パソコン用としてのBlueシリーズなどと記載しましたが、
シリーズの用途以外の使い方はできないのでしょうか?

例えば、Synology DiskStationに搭載するハードディスクにBlueシリーズを使用した場合に、何が起こるのでしょうか?

この場合、使えるか?使えない?かと問われたならば、使えます。ただし、推奨しません。なぜでしょう?

実はパソコン用のハードディスクは24時間365日、電源を入れたままの使用は想定していません。
通常は1日8時間の使用で週に5日間の使用を前提に設計されています。
NASは基本的に電源を入れたまま使用する商品ですので、そこにBlueシリーズを使用すると、簡単にいうと寿命が短くなります。
(もちろんすぐに故障するわけではありませんが・・・)

NASは2台、4台と複数台のハードディスクを使用してRAIDを設定することが多くなります。

Blueシリーズは、RAIDでの使用を前提として設計されていません。
Redシリーズは、RAIDを前提として設計されています。

他にもNAS運用時における消費電力抑制機能や、迅速なエラーリカバリー機能など、
多数のNAS環境における使用の最適化がはかられている、NASwareテクノロジーを搭載しています。

これは一例ですが、WesternDigitalでは使用用途によるハードディスク設計がされています。
その為、価格が多少違ったとしても使用用途に応じたハードディスクを購入することが、
結果として1番ハードディスクの性能を引き出し、1番ハードディスクを長持ちさせて、余計な出費を抑えることになると思います。

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