9. 家族や企業、すべてのデータをDiskStationに
- 2022/6/9
- 用途提案
ここまで、Synology DiskStationのセットアップ他、アプリケーションや仮想マシンにWindowsをインストールする方法を紹介してきたが、これらは限られた記事スペースで紹介できる機能のほんの僅かにすぎない。Synologyのホームページでは様々なソリューションのより詳しい説明が掲載されているので、是非参考にしていただきたい。
DiskStationは拡張性、機種変更時のマイグレーション機能他、外部クラウドサービスの連携機能も充実している。ハードディスクの容量が不足すれば、ドライブを交換すればいいし、新しいDiskStationへの移行もマイグレーションウィザードに従った操作で簡単にできる。これらの機能をサポートできるのは、NASの基本ソフトである、DSMが全ての機種を跨ぎ共通化されているからに他ならない。NAS本体が変わりCPUが変わっても、利用するクラウドサービスを変更しても、最新のハードウェアで同じデータを使い続けられる。Apple、Google、アマゾン、マイクロソフトなどのクラウドサービスを用途によって使い分けているユーザーも多いと思うが、その母艦としてDiskStationを利用するといった使い方もおすすめできる。
ネットワークストレージに期待する機能は人によって様々だが、普段からPC、スマートフォンでデータの保存を行なっているのであれば、どのユーザーでもきっと便利に使える機能を見つけることができるだろう。利用者によって様々な使い道があり、SynologyのNASもそれにあわせて、自由にカスタマイズできる。好きなアプリケーションをインストールして行くことで自分流のNASを構築できるという点では、スマートフォンに似ているが、クラウドストレージに保存場所が分散することはなく、保管場所はただ一つ、自分のNASだけである。
利用者に合わせたカスタマイズできるという点は、同じNASに接続する複数のユーザーに対しても同様だ。例えばDS920+であれば、2048人にユーザーアカウント、256のユーザーグループと強力なユーザー管理機能が提供される。全てのアカウントに対し個別のアクセス権、アプリケーションの利用設定や個人フォルダが割り当てられ、ユーザー1人1人に異なるNAS体験を提供できる。ここまでのユーザー数とはいかないまでも、複数のユーザーがそれぞれのスタイルで便利に使えることは想像いただけると思う。長年にわたるパソコンやスマートフォンの利用で、データの保管場所が分散してしまっている個人ユーザー、ファミリー、またデータの集中管理を検討している企業ユーザーに、是非SynologyのDiskStationをお勧めしたい。煩雑なデータ管理の問題を一気に解消してくれるはずだ。