UPSって何?

UPS(ユーピーエス)とは「Uninterruptible Power Supply」の略で、日本語では「無停電電源装置」といいます。
パソコンやNASはハードディスクや電子部品で構成されているので、急な停電があった場合、電気が遮断されると、壊れる可能性があります。
安全に機器をシャットダウンするためのバックアップ電源を供給し、電子機器のデータ損失やハードディスクの破損を防ぐ装置がUPSなのです。

UPSが必要な理由

現在の日本では、電力会社から安定した電力が供給され、停電は滅多に起こらなくなりました。
しかし、電力は安定に送られてきていても、過電流遮断機(ブレーカ)の動作による停電や
人が感知できないレベルの瞬時電圧停止などの危険に、コンピューター、NASは絶えずさらされています。

電力会社から供給される電源は、突然の停電や電圧変動が発生することがあります。
その電源トラブルとして次のような事が考えられます。

  • 停電により、NASのハードディスクが破損し、大切なデータが損失!
  • NASがダウンして共有データにアクセスできない!機会損失!
  • うっかりミス!足を引っ掛けてコンセントが抜けてしまった!
  • 電気使い過ぎてブレーカーが落ちてしまった!
  • 電力会社の瞬時停電にあって電源が落ちてしまった!

このようなシステム障害の復旧には膨大な時間と費用が必要になります。
こうした予期せぬ電源トラブルに備えるためにUPSは極めて有効です。

年間の地域別落雷回数

2012年~2017年の地域別落雷回数になります。
落雷の数は、気象条件等の様々な要因によって、その年によっても地域によっても異なってきますが
まさかこんなに年間、多く雷が落ちているなんて、びっくりですね。

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
北海道 58,000 65,500 33,900 58,900 36,100 33,600
東北 155,100 91,100 126,600 65,900 31,300 61,500
関東甲信 181,800 171,300 152,600 108,100 57,800 86,000
東海 98,900 56,100 73,200 39,100 53,200 33,900
北陸 69,700 46,500 63,000 18,000 16,400 32,600
近畿 138,500 72,300 62,100 47,600 48,200 54,700
中国 108,200 79,700 69,400 41,200 28,200 61,600
四国 73,300 44,800 43,800 23,100 27,400 20,700
九州・沖縄 246,000 223,500 101,900 49,200 131,000 128,100

出典元:株式会社フランクリン・ジャパン

NASに最適な選び方のポイント

NASに最適な選び方のポイントとして、給電方式、消費電力、使用環境、バッテリー性能、サイズがあります。
5つのポイントを抑えて最適なUPS製品を選びましょう。

  • 給電方式は大きく3つのタイプ
    UPSは給電方式によって大きく3つのタイプに分けることができます。(常時インバータ方式、ラインインタラクティブ、常時商用方式)
    大きな違いは、平常時から停電時に給電を切り変える際、一瞬電源供給が断たれてしまう現象「瞬断」が起こるかどうかです。

  • 接続機器の消費電力にあわせて選ぶ
    接続する全ての機器の最大消費電力の総計より多い製品を選びましょう。
    また、出力コンセント数も確認し、接続する機器の台数をチェックして、不足しないようにしましょう。

  • 使用する電源環境をチェック
    UPSは、入力する電圧や周波数が設定された数値の範囲内から外れることなどで、バックアップ電源へ切り替わります。
    使用する環境にあわせて対応する入力電圧・周波数範囲をもった製品を選びましょう。

  • バッテリー性能をチェック
    停電時はバッテリーから電力を供給するため、いざというときに作動しないということがないように、
    充電時間やバッテリーの寿命はしっかりチェックしておきましょう。

  • サイズをチェック
    UPSは精密機器のため、本体周囲に換気用のスペースがないと本体に熱がこもり、故障の原因になります。
    とくに排気部分の背面は余裕をもって配置しましょう。

APC提供の「UPS設定ツール」でピッタリのUPSを見つける

UPSの選択ポイントを抑えたあとは、APC提供の「UPS設定ツール」で最適な製品を検索する事ができます。

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